あなたは資産形成を始める時に何から始めたらいいかわかりますか?
世の中には投資に関する情報が溢れていて、何から始めるのかわからない人も多いと思います。
今回は株式投資歴20年以上で株で1億円以上運用している私が考える、投資を始めるときのもっとも簡単な3ステップを紹介します。
勘違いしてほしくないですが、これら3ステップは簡単だから運用パフォーマンスは低いということはありません。
簡単ですが非常に標準的な方法で、一億円以上運用する私自身も現在進行形でやっている方法です。
どんな投資にもリスクはありますので最終的にはあなたご自身の判断でやるかどうかを決めるものですが、この方法は私自身が実際に家族にも勧めている方法です。
ステップ1:SBI証券に口座を開設
まず最初のステップは証券口座を開くことです。大手ネット証券に口座を開くのが定番ですが、大手ネット証券といってもいくつかあります。SBI証券と楽天証券がシェアを占めていますが、どちらを選ぶか迷った場合はSBI証券を選んでおけば間違いありません。
資産形成には、基本的に米株インデックス投資信託を使って行うのですが、SBI証券の方が楽天証券より投信保有でもらえるポイントが多いからというのが、SBI証券を使う理由です。
SBI証券と楽天証券で取り扱う銘柄に大差はありませんし、手数料も大差はありません。投資する商品は、どちらの証券会社でも取り扱っている米国株式(S&P500)を対象とした投資信託「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を使います。
ステップ2: SBI証券でNISA口座を開設
NISA(少額投資非課税制度)は、非課税で運用できる投資枠を提供してくれます。利益を確定させたときにかかる約20%の税金を回避できるので、資産形成には必須の制度です。
SBI証券に口座を開設する際に、NISA口座も一緒に開設しておきましょう。2024年からはNISA口座で合計1800万円まで投資できるようになるので、まずはNISAの枠を使い切ることを目指しましょう。
具体的にNISAを使った場合とそうでない場合で資産がどれくらい違うのかを例として示してみます。
以下は元本100万円、毎月の追加投資金額5万円、資産形成期間20年という想定で、NISA口座を使った場合と使わなかった場合の運用パフォーマンス差の例です。
NISA口座を使った場合:
期間:20年
利回り:年率7%
税率:0%(NISA口座を使った場合は非課税)
結果:総資産:2,277万円
税金:0円
NISA口座を使わなかった場合:
期間:20年
利回り:年率7%
税率:20%
結果:総資産:1,852万円
税金:425万円
この例から分かるように、NISA口座を使った場合は、同じ利回りでも税金がかからない分、最終的な総資産が多くなります。NISA口座を開設しておくことで、将来的により多くの資産を残し自分や家族のために使うことができます。
ステップ3:米株インデックス投信の自動積立投資設定
ステップ3は、米株インデックス投信の自動積立投資設定です。
米株インデックス投信はいろいろな商品がありますが、三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を選べば良いです。同様の投資信託は多数ありますが、どれを選んでも運用パフォーマンスに大きな違いはありません。eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は日本最大級の米株インデックス投信で運用費用も最安値クラスですので、これを選べば間違いありません。
投信の自動積立設定をしたら、あとは毎月定期的に引き落としを確認するだけでOKです。自動で設定すれば、積立額と頻度を決めるだけですので、自分で手動で取引するのに比べると遥かに簡単です。
個別株で10倍を狙うなど投資の夢を追いたくなるかもしれませんが、実際には米株インデックス投信の方が長期的には高いリターンを生み出すことが知られています。自分だけが知っている優良銘柄を探し当てるのは非常に困難であるため、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を自動積立していくことで、確実に資産を増やすことができます。
個別株投資が趣味の場合は個別株も良いですが、あなたのように投資の目的が目的が資産形成である場合はマシンのように機械的に積み立てていくのが最善策です。
まとめ
投資を始める際には、以下の3つのステップを踏むことが重要です。
- SBI証券に口座を開設する。
- NISA口座を開設する。
- 三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を自動積立投資設定にする。
投資というのは最初は損するのが怖いですが、間にも考えず機械的にNISA口座でeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の自動積立投資を続けて20年売らずに保有できれば、歴史的に見れば損する可能性はほとんどありません。
何から始めたらいいのかわからない場合は、まずこの3ステップから始めてみてください。