働く女性が資産形成に取り組む時にどのようなポイントを考えたらいいと思いますか?

夫婦共働きであっても独身であっても働く女性はとても忙しいですよね

また、まだまだ相対的に女性の賃金レベルが高くない中で給与から投資資金を捻出すると人生を楽しめなくなるリスクがあります。

働く女性の資産形成を考える時には3つのポイントを考えた方がいいです。

節約と投資のバランスを考える

まず、節約しすぎないことは重要です。人生は短いのですから、楽しまなければ損です。例えば、30代女性の平均年収が額面で年300万円〜400万円だとして、手取りで月20万円〜30万円くらいになります。実家暮らしでない場合、投資に回せる金額は月3万円〜5万円にとどめましょう。旅行や趣味に使うボーナスも大切です。

月3万円でも米株インデックス投信に集中投資し平均年7%で運用した場合、20年間で資産は1,200万円くらいになります。同様の条件で月5万円投資すれば20年で資産は2,000万円近くになります。早期リタイアするなら別ですが、あなたが今後も働き続けるなら十分な資産です。

20代、30代の時間と経験はプライスレスです。40代になったら絶対に取り返すことはできませんので、20代、30代の貴重な時間を有意義に使えるように、無駄に毎月の投資額を増やすのはやめましょう。

給与と保有資産の為替のバランスを考える

リスクとリターンのバランスを考えることも重要です。

日本在住の場合あなたは給与を日本円で受け取っていますね

ということは、あなたは日本円という1通貨に全てを賭けているわけです。

ただ、ニュースから容易にわかるように為替は変動し、日本経済が停滞している中でも世界経済は成長し海外の物価は上がっていきます。

給与を日本円で受け取っているのであれば、投資は外貨建てにしてリスクヘッジをするのが合理的な考え方です。

世界の基軸通貨は米ドルで色々なものの値段は米ドルをベースに決められていますので、外貨建て投資といえば米ドル建ての投資考えるのが合理的でしょう。

世界のGDP比率はざっくり米国25%で、日本は5~6%程度です。

長期で投資を考える中で全世界のGDPの5~6%しかない日本に資産を集中させるというのはあまりにもバランスを欠いてはいませんか?

給与と保有資産の為替のバランスを適切にするには、給与100%円ですから、保有資産は100% 米株インデックスか全世界株インデックスにしてちょうど良いくらい位なのです。

人生を謳歌するため投資には極力時間を使わない

最後に、投資活動に時間を使わないことも重要です。実は、投資というのは時間をかけて銘柄研究すれば運用リターンが上がるものではありません。投資に時間を使うことと運用リターンを上げることの間には相関関係はないのです。

低コストの米株インデックス投信、例えばeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に自動積立投資して放置しておくだけで、銘柄研究をして個別株投資をしている株式投資家のほとんど全員のパフォーマンスを上回ることができます。

例外的に個別株で大成功する人もいますが、彼らは例外であり、自分と比較する必要はありません。平均的なリターンを求めるのであれば、SBI証券でeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の自動積立投資によって資産形成をして、3ヶ月に1度程度資産の状況を確認するだけで十分です。これにかかる時間は、初期設定で30分程度、3ヶ月に一度の資産チェックで1分程度と実質ほとんど時間はかかりません。

投資でリターンを上げるために投資の勉強をする必要はありません。米株のS&P500インデックスが最強であるのでそれを鵜呑みにしていればOKです。

投資活動には殆ど時間を使わず、人生を謳歌するために時間を大切にしましょう。

まとめ

働く女性が資産形成を考える際に重要な3つのポイントを紹介しました。まず、節約と投資のバランスを保ち、人生を楽しむことが大切です。次に、給与と保有資産の為替バランスを考慮し、外貨建て投資によるリスクヘッジを行うことが重要です。最後に、投資活動に時間をかけすぎず、低コストのインデックス投信を利用して効率的な資産運用を行い、人生を謳歌する時間を大切にしましょう。資産形成は、自分のライフスタイルや価値観に合わせて適切な方法を選ぶことが大切です。忙しい働く女性にとって、手間をかけずに資産運用ができる方法が一番効果的であることを覚えておいてください。

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