あなたは金融機関の口座を何個持っていますか?

金融機関の口座開設プロモーションに釣られて必要以上に多くの口座を持っていませんか?

私がまさにそれで口座開設時にもらえるポイントに釣られて新規に口座を開設し続けた結果、口座数がものすごいことになっていました。

その後口座を閉じていったわけですが、閉じる作業もそれなりにめんどうくさくて大変でした。

多くの口座を持っていたからといってあなたの資産が増えるわけではなく、後々面倒になるだけです。

資産把握の手間

口座の数を多く持ち複数の口座に分散的に資産を置くことの第一のデメリットは自分で資産の全体像を把握しずらいことです。

マネーフォワードのような家計簿アプリを使えばアプリでまとめて集計することはできますが、そもそも口座数が少なければ金融機関のアプリにログインするだけでする資産の確認ができます。

私の場合、資産の全体像を把握するために定期的にGoogle Spreadsheetに手入力で打ち込んでいまの資産総額を把握していますが、このような作業は無駄でしかありません。

実際上必要な口座は、

  • 個人用ネット銀行
  • 個人用ネット証券

をそれぞれ一社づつ口座を持っていれば個人の資産形成上問題ありません。

これに加えて、あなたかパートナーのどちらかが

  • 家計の生活費用銀行口座:1個(メガバンク)
  • 家族共有資産運用のための証券口座:1個

を保有すれば、家族の資産形成上も問題はありません。家計用の口座はお二人それぞれで持つ必要はなく、お二人のどちらかのみ保有すれば大丈夫です。

資産把握の手間を省くためにも不必要人口座数を増やし分散管理するのではなく、一つの金融機関でまとめて資産を保持しましょう。

引っ越しなどでの煩雑な手続き

口座の数を多く持ち複数の口座に分散的に資産を置くことの第二のデメリットは、引越しなどで住所変更する時の手続きが面倒くさいことです。面倒臭いだけならまだいいですが、口座数が多いと住所変更を忘れてしまったりもします。住所変更をしないまま放置していると、後々に解約しようと思っても身分証明書の住所と金融機関登録住所が合致せずに解約もできなかったりします。

将来的には金融機関にマイナンバーを登録していれば、マイナンバーカード登録住所変更で金融機関などの登録住所も自動変更可になるかもしれませんが、そもそも使う口座数を限定しておけばよいのです。

口座数が多いと相続手続きが煩雑になる

口座の数を多く持ち複数の口座に分散的に資産を置くことの第三のデメリットは、あなたにもしもがあったときに残された人がやる相続手続きが面倒くさいです。

私はまだ相続手続きはやったことがありませんが、金融機関一つ一つに対して手続きをしないといけないため、保有する金融機関の数だけ手間がかかります。

あなたが死んだ時はそうでなくてもいろいろな手続きがあって面倒くさいので、相続の手間がかからないように口座の数を整理しておきましょう。

また、あなたが死んだ時に残された人が口座情報にすぐにアクセスできるようにしておきましょう。

デジタルでは、有料ですが三井住友銀行のSMBCデジタルセーフティボックスというサービスがあります。

GoogleドキュメントやNotionでご家族と共有しておくのもいいでしょう。

デジタルデータとは別に、あなたの口座情報がわかる資料をファイルして保管しておくと尚可です。あなたが死んだらあなたのインターネットバンクやネット証券口座にはアクセスできなくなりますので、紙で印刷した資料があるとご遺族の手間は大きく省けるでしょう。

シンプルな口座管理のやりかた

口座管理についてはシンプルがいいです。私が提案するのは保有口座数の上限を決めることです。

  • 個人用銀行口座:2個(ネット銀行とその他)
  • 個人用証券口座:1個
  • 家計の生活費用銀行口座:1個(メガバンク)
  • 家族共有資産運用のための証券口座:1個
  • 個人用クレカ:2枚
  • 家計用クレカ(家族カードが作れるタイプ):1枚
  • 仕事用・出張経費精算用:クレカ:1枚

口座管理はシンプルにすべきなのですが、家計簿をアプリで自動的につける関係上、個人支出、家計支出、仕事の支出はそれぞれクレカを分けて管理する必要があります。クレカの枚数が増えてしまうのですが、やむを得ないものとして考えましょう。

なお、個人用クレカについては、ネット銀行のキャッシュカードがデビットカード機能も付いている場合があります。それを活用すれば1枚減らせます。

まとめ

賢い投資家になるための第一歩として、金融機関の口座数を適切に管理する方法を紹介しました。多くの口座を持つデメリットは、資産把握の手間、引っ越し時の手続き漏れ、相続手続きの負担が挙げられます。シンプルな口座管理のために、保有口座数の上限を決め、必要最低限の口座とクレジットカードで支出と資産を管理しましょう。。

これらのポイントを踏まえて、あなたご自身の無駄な口座数を減らし、効率的な資産管理を行いましょう。それが賢い投資家になるための一歩です。

おすすめの記事