投資はギャンブルだから絶対にやらない、と思っている人は一定数いると思いいます。

親からそう言われている人もいますよね。

一方、銀行預金なら安全だとも思っているでしょう。

しかし、安全だと思われる銀行預金にも落とし穴があり、必ずしも「安全」とは言い切れない面があります。

今回は銀行預金の落とし穴と積極的な投資の必要性について説明します。

「投資はギャンブル」「銀行預金は安全」という考え方

投資はギャンブルという考え方があります。ここでギャンブルの意味は、「投資商品は価値が変動するため損する可能性がある」という意味でしょう。

確かにその通りです。

個別株の株価は毎日のように変動しますし、個別株ほど値動きは激しくないもののS&P500のような株式インデックスでも日々変動します。投資においてはあなたが投資した金額を下回り含み損状態になることは日常茶飯事です。

一方銀行預金は価値が減ることはありません。1万円銀行預金に預けているなかで、ある時点で1万円が9,000円になっていることは基本的にありません。

例外的に銀行破綻した場合はあなたの預金が戻ってこない可能性はありますが、日本には預金保険制度があり銀行破綻しても一定額までは保証されます。また、銀行は監督官庁の厳密な管理下にあるため破綻することは極めて稀です。仮にある銀行が破綻したとしても通常は政府管理下あるいは他の銀行に吸収されてあなたの銀行預金がなくなってしまうことは基本的に考えずらいです。

これらの点で銀行預金は安全は正しいです。

インフレ、円安、そして増税によって銀行預金の実質的な価値は変動する

ただ、あなたの1万円の価値はいつ何時でも同じではないことは理解しておくべきです。

今の物価がパスタ一袋が200円だとしましょう。

1万円の価値はパスタ50袋を買える価値です。

パスタの原料の小麦粉は輸入に頼っているので円安が進めば小麦粉の仕入れ原価は上がり、パスタ一袋の値段は250円に上がるかもしれません。

あなたの銀行預金1万円は確かに1万円のままですが、1万円で買えるパスタは40個に減ってしまいます。1万円の実質的な価値は下がってしまったのです。

さらに、増税があり消費税20%が導入されるとこの一袋250円のパスタの値段は300円に上がります。1万円で買えるパスタは33袋にまで減ってしまいます。

また、あなたが外国旅行に行った時にホテル一泊80ドルで為替がドル円100円であればホテルの宿泊費は8,000円相当ですからは1万円で一泊できるものの、円安が進んでドル円レートが150円になると宿泊費は一泊12,000円になります。銀行預金1万円は1万円のままですが、あなたは外国で一泊もできなくなるのです。

このようにインフレ、円安、増税によって銀行預金の価値は変動します。

あなたに必要なのは1万円の名目上の数字を維持することではなく、今の1万円相当の価値を維持あるいは増やすことではないでしょうか?

銀行預金が安全だからといって、インフレ、円安、増税によってその価値がどんどん落ちてしまうのはリスクと呼ばないのでしょうか?

資産価値を守るために投資が必要

原材料高上昇や増税に対して企業は値上げによって対応できます。あなたが値上げをできる企業の株式に投資していれば、インフレになってもその株価の価値が上がることであなたはインフレに対応できるのです。

あなたが円安により1万円の価値が毀損するリスクを抑えたいなら米ドル資産に投資することで対応できます。

つまり、インフレや円安に対応するためには銀行預金では逆にリスクがありむしろ積極的に米ドル建ての株式に投資することが求められるのです。

まとめ

銀行預金は一見安全に見えますが、インフレ、円安、増税などの要因により実質的な価値が減少する落とし穴があります。投資はギャンブルとされることもありますが、適切な投資戦略によりインフレや円安に対応し、資産の価値を維持・増加させることが可能です。

銀行預金は安全だと盲信することは逆にあなたの資産価値を減少させるリスクがあります。

銀行預金も単なる金融商品の一種なのでリスクがあることをきちんと理解しつつあなたの大切な資産をきちんと守るための積極的な行動をしていきましょう。

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