資産を増やす最初のステップは何だと思いますか?
証券口座を開いてNISAで投資信託を買ったり、日本の高配当株に投資したり、米ドルを購入することを考えてはいませんか?
しかし、投資を始める前にまずやらなければならないことがあります。
それは家計をしっかり把握することです。
この記事では、資産形成を始める前に、家計を把握することの重要性について解説します。
「知らないもの」は管理できない
ダイエットを始める際、まず体重を計って毎日チェックするでしょう。
睡眠の質を向上させようとするときは、睡眠トラッカーで状態を計測して改善点を把握します。
山登りに行くときは、地図やYAMAPで現在位置を確認しながらルートをチェックします。
何かを始めるとき、まず現状を把握することが不可欠です。
家計も同じです。
資産形成を成功させるためには、まず日々の支出を数字で把握することが大切です。
家計簿は簡単につけられる
日々の支出を把握するために家計簿をつけます。
家計簿をつけるのは大変だと思うかもしれませんが、今は便利な家計簿アプリがあります。
例えば、マネーフォワードMEのようなアプリを使うと、支出をクレジットカードでキャッシュレスにしてアプリに連携させるだけで、自動で家計簿が作成されます。
資産は毎日チェックする必要はありませんが、支出は日々把握することが大切です。
まずは支出管理に専念し、家計簿で支出だけを管理できれば十分です。
支出管理をするときに大切なことは、支払い方法を1つにまとめることです。
マネーフォワードMEの無料版では連携できる金融機関数に制限があるため、日々の生活で使う支払い手段はできるだけ1つにまとめましょう。
たとえば、ポイント獲得のために支払い方法を変えると、管理が煩雑になります。
まずは支出管理が重要なので、管理がしやすい方法を優先しましょう。
ただし、Suicaのような支払い方法は家計簿アプリで自動分類ができないため、おすすめしません。楽天カードやJCBカードなど、どこでも使えてポイントが貯まるクレジットカード1枚で支出をまとめましょう。
普段通り使って把握しよう
家計簿を使い始めると、無理して支出を抑えようとすることがありますが、それでは実際の支出がわからなくなってしまいます。まずは3ヶ月間、普段通りにお金を使い、家計簿アプリで3ヶ月分の家計簿を作成してください。この期間中は、食費や交通費、娯楽費などのカテゴリ別支出を詳細に記録し、どのような支出傾向があるのかを把握しましょう。
無理な支出抑制は続かないことがほとんどなので、まずは素の状態の家計を把握しましょう。3ヶ月間の家計簿を分析することで、無駄な支出や節約できるポイントが見えてきます。例えば、外食費が高い場合は、自炊を増やすことで支出を抑えられるかもしれません。また、衣服や雑貨の購入が多い場合は、買い物の頻度を減らすことや、必要なものだけを購入するように心がけることが重要です。
3ヶ月間の家計状況を把握した後は、適切な予算を立てて支出管理に取り組みましょう。予算を立てる際は、無理のない範囲で現実的な目標を設定することが大切です。達成可能な目標を設定することで、継続的な家計管理が可能になり、効果的な資産形成に繋がります。
まとめ
資産形成を始める前に、まず最初に行うべきことは家計の把握です。家計状況を把握することで、効果的な資産形成につながります。家計簿アプリを使って支出管理を行い、支出パターンを理解することが重要です。また、日々の支払い方法を1つにまとめることで、家計の管理がしやすくなります。家計簿アプリで3ヶ月分の家計簿を作成し、普段通りの支出状況を把握することから始めましょう。その後、適切な資産形成計画を立てることができます。