資産形成を始める時に証券口座を開く必要があります。
SBI証券、楽天証券のような大手ネット証券、PayPay銀行や三菱UFJ銀行といった銀行で証券口座を開き投資信託を購入することもできます。
これ以外に投信会社の直販で投資信託を購入することもできます。
今回は私が1年以上三菱UFJ国際投信の直販mattocoで自動積立投資をしてみた実体験から、三菱UFJ国際投信の直販mattocoを使って投資をするときのメリット・デメリットについて説明します。
結論をいうと、三菱UFJ国際投信の直販mattocoは、投資する銘柄の選択肢がとても限られているのが逆にとてもいいですが、毎年確定申告をする場合に手入力の手間がかかるのでネット証券を使った場合に比べて若干面倒臭いです。確定申告をせずに源泉徴収ありの特定口座だけで納税を済ませるのであればかなりおすすめです。
三菱UFJ国際投信の直販mattocoとは何か
まず、三菱UFJ国際投信の直販mattocoとは何かについて説明します。三菱UFJ国際投信は投資信託を作り運用する運用会社です。通常の場合、そこで作った投信は外部の証券会社や銀行などの販売会社を経由して我々一般消費者に販売します。
ただ、中には投信会社が直接一般消費者に販売するケースもあります。
例えば、直販を行っている投信会社としては、セゾン投信、ひふみ投信、コモンズ投信などがあります。どれも「独立系投信」と言われる会社です。
三菱UFJ国際投信は三菱UFJフィナンシャルグループ傘下の大手投信会社です。通常この手の会社は直販はやらないのですが珍しく直販に力を入れています。
直販で買える投信としては、日本の外国株投信の純資産規模で最大であるeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)などが買えます。
ただ、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は大半のネット銀行で買えますので、mattoco出ないと買えないという投信はありません。
三菱UFJ国際投信の直販mattocoのメリット
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は大半のネット証券でも買えるわけですので、すでにネット証券の口座を持っているのであればmattocoで新たに口座を開く必要はありません。
mattocoは今まで投資をしたことがなくネット証券に口座を持っていない方向けのサービスと言えるでしょう。
あなたがもし証券口座を持っていない場合、ネット証券ではなくmattocoに口座を開くとどんなメリットがあるかわかりますか?
それは、買うべき投信の数が二個しかなく投資対象を選ぶのがとても楽な点です。
mattocoでも三菱UFJ国際投信が運用している様々な投資信託が買えるのですが、あなたが投資を検討すべきなのは
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
の二つだけです。
この二つでもし迷うなら、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)一択ですので実質mattocoはeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)だけを買うために口座を開くといっても過言ではありません。
選択肢が少ないのはとてもいいことです。
様々な選択肢の中から比較検討するのはめんどくさいですし、労力がかかります。
だったら、最初から投資すべき投信の選択肢が2個しかないmattocoの口座を開くのは意味があります。
投信を選ばなくていいんですから
三菱UFJ国際投信の直販mattocoのデメリット
mattocoで運用する際には注意する点があります。
今時はネット証券の多くは確定申告のために特定口座年間取引報告書のxmlデータあるいはマイナポータル連携のサービスを提供しています。これを利用するとe-taxでの確定申告の際にxmlを読み込む、ないしマイナポータル連携で取引データを読み込むだけで、手入力の必要なしに確定申告ができます。
残念ながらmattocoでは両者とも提供していませんので、確定申告の際には手入力でe-Taxに入力する必要がありこれが若干手間になります。
もっともあなたがNISAで運用する場合は非課税なので確定申告の必要がないですし、源泉徴収ありの特定口座で源泉徴収のみで納税をする場合も確定申告はしなくてよく、このデメリットの影響は受けません。
あなたがmattocoでの売買について確定申告をご自身でなさる場合だけご留意ください。
三菱UFJ国際投信の直販mattocoが向いている人
今までの議論から三菱UFJ国際投信の直販mattocoでの運用が向いているのは以下の方々になります。
- 大手ネット証券に口座を持っていない人で
- 投資対象の銘柄を選ぶのが面倒くさい人で
- mattocoでNISAの運用をする人 もしくは
- mattocoでの運用についてご自身で確定申告をしない人
mattocoではeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に投資できますので、mattocoだから商品ラインナップが豊富な大手ネット証券に比べて運用パフォーマンスが落ちる、ということはありません。
どうせ大手ネット証券でもeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を買うのですから、運用パフォーマンスは同じです。
あなたが上記の条件に当てはまるのであれば、三菱UFJ国際投信の直販mattocoで資産形成をするのはとてもおすすめです。
まとめ
三菱UFJ国際投信の直販mattocoで投資する前に知っておくべきメリット・デメリットについて私の実体験から説明しました。
人生は短いのですから、投資対象の選定などということに時間は使わず何も考えずeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)での資産形成で大半の人は十分です。
あなたがまだどこにも証券口座を持っていないのだとしたらmattocoがとても合う可能性がありますので、ぜひ検討してみてください。